トップ>集団訴訟第2陣第12回裁判のご報告(第4回原告本人尋問)
2018年03月18日
原発被害者集団訴訟第2陣とは,いわゆる区域外避難者と呼ばれている6世帯19名(現在の原告数)の原発被害者が,東京電力と国に対し,原発事故による損害賠償を求めている裁判です。
平成29年9月22日に判決が言い渡され,東京高等裁判所へ控訴した「原発被害者集団訴訟第1陣」とは,別の裁判です。
原発被害者集団訴訟第2陣第12回裁判が,平成30年1月18日(木)午前10時半より,千葉地方裁判所601号法廷にて,行われました。
傍聴席は,ほぼ満席でした。
当日は,原告4番の方の本人尋問が,実施されました。原告4番さんは,午前10時50分から午前12時頃まで,弁護団員等からの質問に対し,どのような情報に基づいて避難を継続したのか,帰還できない現在のお気持ち等について,詳細に答えてくださいました。
特に印象的だった原告4番さんの言葉を紹介すると,以下のとおりです。
「福島に残っている方は,親の介護や家族の状況等いろんな事情で,避難したくてもできないのです。安全だと思って福島に住んでいるわけではありません。」
「1人1人みんなロボットではなく,人間です。私たち福島県民の気持ちを,どうか分かってください。」
原告4番さんの本人尋問を終えた後,弁護団員2名が,今回裁判所に提出した主張書面の概要について,約10分かけて,法廷で説明しました。
その後,千葉地裁(民事5部)は,今後の進行について弁護団・被告らと協議し,結審日(この裁判の審理を終える日です。裁判所の判決が言い渡される日とは異なります。)として,以下の日時を予定していると明言しました。
平成30年8月30日午後1時30分
集団訴訟2陣のスケジュールは,集団訴訟1陣よりも,1年近く早い進行です。
次回,原発被害者集団訴訟第2陣第13回裁判は,平成30年3月29日(木)午前10時より,今回と同じ千葉地方裁判所601号法廷にて開かれます。
なお,今回の第12回裁判において,原告ら・被告東京電力・被告国の主張及び提出した証拠の概要は,以下の報告集会配布書面をご覧ください。